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「好きなことを仕事にする」を叶えるために
アクセンチュアから企業家へと転身した大賀氏が脱藩者へ送るエール

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アクセンチュア株式会社出身

株式会社フライヤー / Flier Inc. 代表取締役 

「必要とされる人材になるために」

コンサルというファーストキャリアを歩む

「大学、大学院では理系で、自動車用のエンジンなどを研究していました。研究室の学生の9割方は自動車メーカーに就職しています。しかし、自分が研究室の先輩のように30年かけて研究者としてキャリアを形成していくことをイメージした時、それは自分の人生ではないように感じました。1回しかない人生なのですから、自分だけの人生を歩むために、自分が“喜びを感じられること”を仕事にしたいと思いました。」

就活時に過去の経験を振り返り、「知的好奇心がくすぐられる時」と「仲間やチームの一体感が得られる時」に喜びを感じられるとタイプだと自身を分析した。次々と新しいことに取り組むことができるという点もあり、コンサルティング業界に興味を持った。

新卒からアクセンチュアに入社。バックグラウンドが理系だったため、3年間はプログラミングなどを含めたシステム開発を行った。その後、戦略グループに移り、経営コンサルティングに携わる。

「コンサルティング業界を選んだ際に、一生同じ会社で働くことはないと漠然と思っていました。就職時は不景気のどん底でしたので、一生同じ会社に勤める時代でもないと感じていました。そうした時に、自分の仕事を確保するにはどうすれば良いか考えました。その結果、自分の力をつけていつでも転職でき、声がかかるような存在であり続けること、必要とされる存在であり続けることが重要であると思いました。」

必要とされるだけの力をつけるために、がむしゃらにプロジェクトに取り組んだ結果、入社3年後には花形部署である、経営戦略部署へ配属された。アクセンチュアで力をつけることで一つの会社に縛られず、自分の“喜びを感じること”を仕事にするキャリアの土台が形成された。

仕事に何を求めるのか?

自身に問いただして出した答え

「同じキャリアを歩むのであれば、社会的意義をより直接的に実感できることをしていきたい。」
大賀氏はこう語った。この想いを実現するために、アクセンチュアからの転職を決意した。

「アクセンチュアを退職しようとした直接的なきっかけは、妻の妊娠による入院でした。入院中に子どもの面倒を見るために、プロジェクトを離れることになりました。プロジェクトを離れ、時間ができたことで、人生や自分のキャリアについて考える余裕ができたんです。」

大賀氏が考えてたどり着いた答えは、「社会的意義のある仕事をやっていきたい」であった。コンサルティング業界で培ったスキルを活かし、企業再生という領域に踏み出すため、フロンティア・マネジメントへ転職をした。

「通常のコンサルティング業務では、顧客のニーズに合わせて毎回0から知識を積み上げていきます。新たな顧客と仕事をする際、考え方はコピーできたとしても、基本的には0から顧客向けの業界研究からはじめ、その場でアウトプットを出していく必要があります。毎回土台がない状態での業務を重ねていくうちに、もっと自分の価値が積みあがることをしたいと思うようになりました。」

企業再生の業務は経験を積み重ねることで、自分自身が提供できる価値も上がる。仕事において「社会的意義」を重要視していた大賀氏は、自身が世の中に提供できる価値の大きさを見込んだ。
「自分の喜びがどういうところにあるかを知ることは、非常に重要であると思います。私は、せっかく自分の時間を使うのであれば、世の中の誰かが本当に望んでいることをしていきたいですね。ビジネスとして回すだけでなく、利害関係を超えた本質的な喜びを常に求めています。“自分が誰かのためにしたことで、誰かが喜んでくれること”それが私の喜びなので、最終的には自分のためになっています。」

勢いから起業へ踏み切る

フロンティア・マネジメントでは、仕事にやりがいを感じ、転職当時に描いていた以上に楽しかったと語る大賀氏。フロンティア・マネジメントを退職し、起業するなど思ってもいなかった。そんな大賀氏を起業に踏み切らせたきっかけとは何であったのだろうか。

「前職のメンバーで雑談をしていた時です。本の要約をテクノロジーに乗せて、各地に届けられるようなメディアを作ることができたなら素晴らしいじゃないか、という話で盛り上がりました。優れた本のハイライトが集まる叡智のプラットフォームになっていくのではないかと。それがきっかけで、1週間ほどサービスを検討した後、会社を辞めました。大企業を辞めたかったからとか、今の仕事に不満があったからとかでは全くなく、思いついてからは勢いでした。」

コンサルタント時代から、ビジネス書を読破していた大賀氏。本の魅力とは、人の人生を疑似体験できたり、過去の世界に触れることができたり、海外の最新情報を得ることができたり、自身の体験の枠を超越できる部分にあると言う。自身が本によって世界の広がりを感じた経験からこのサービスを起案した。

納得したキャリアを順調に築いてきた中、突然の起業へ。その思い切った行動の裏にも、やはり「社会的意義」への想いがあった。

「自分たちが作れば、本当に世の中にとって良いモノができると思いました。本の要約サービスができたなら、ビジネスパーソンにも世の中にも、アイデアの源泉や生産性の向上という面で必ず役に立つと確信したんですね。言ってしまえば“使命感”です。」

死ぬときにどう思うか。「後悔だけは、したくない」

2社目のコンサルティング会社でも充実したキャリアを積み重ねていた大賀氏。サービスを起案し、使命感を覚えても、本当に起業するか否か、最後の意志決定には頭を悩ませたと当時を振り返る。最終的に起業に踏み切った意思決定は「後悔したくない」という想いだった。

「死ぬときにどう思うかだと思うんです。死ぬときにどっちだったら後悔しないのか。おそらく、一生はあっと言う間ですから。不安もありましたが、守りに入って挑戦できなかったという人生にはしたくありませんでした。チャレンジして全力でやったほうが前向きに生きることができると考えました。やりたいことがあって、それが好きなことで、仲間もいるのであれば、起業するしかないですよね。」

好きなことを仕事にしている大賀氏の現在は、「後悔しない生き方」を選択してきた結果であった。好きなことや、やりたいことに忠実に従って生きていくことは勇気のいることかもしれない。それでも、「迷ったなら好きなことに飛び込むべきである」と、大賀氏は断言した。

「好きには絶対に勝てない。本当に一流になる人は本気で取り組み、それが全く苦にならない人です。例えば、コンサルタントが好きで好きでしょうがないみたいな方がたまにいるのですが、そういった方がライバルになると手強いです。好きなことをやっている人にはかなわないですよ。逆に捉えれば、やりたいことを追いかける人生は非常に有意義ですよね。」

好きなことを仕事にするために

好きなことを仕事としてやり続けるという理想を叶えるため、大賀氏が気を付けていることについて伺ってみた。

「好きなことを磨き続けること以上に、好きなことの幅を広げることですね。自分はどういうときに喜びを感じるのか、本質的なところまで掘り下げるべきです。私の場合、“知的好奇心”と“チームの一体感”が重要なキーワードなので、この二つだけはぶらさないようにしています。大企業でもベンチャー企業でも、全く異なることを行っていたとしても、私の中では一貫しているんです。だから、必要なスキルはその都度身に着けていきます。」

脱藩者へのメッセージ

「好きなことなら、やればいい」

大企業とベンチャー企業、どちらも経験されている大賀氏。両社の違いは、自分の仕事によって感じられる「インパクト」にあると言う。

「自分の業務によって感じることのできるインパクトはベンチャー企業のほうが大きいですね。大企業は大企業だからこそ解決できる課題などがあると思いますが、個人としてどこまで携わることができるかは分からないですから。それが従業員が10人のベンチャー企業だったら、会社が行うことの大体10分の1はその人の影響になる訳です。」

社会的課題を自分の手で解決したり、推進したりして世の中に何らかの貢献をしたいという想いを持っている人には、ぜひ飛び新しいフィールドに飛び込んで欲しいと語る。「好きなことを仕事にしたい。」
この想いを持つ脱藩者に対して、次のようにエールを送る。

「好きならば挑戦してみればいいと思います。待遇が一時的に悪くなるとか、社会的な体裁とかを、気にしすぎると身動きが取れなくなります。例えば起業する場合は、給料がしばらくなくなる覚悟も必要です。でも、好きなことならば必然的に努力をしますし、努力すれば成功は後からついてきます。自分だけの人生を歩むのです。大切なことは、飛び込むことです。」

(取材・文/富田景子)

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