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わたしがイキイキと生きるためにしたこと

五味様メイン

プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(P&G)出身

株式会社イキゴト人事広報マネージャー

プロフィール

今回は、キャリアウーマン五味康子氏にお話を伺った。五味氏には、「つながりを大切にしたい」という一貫した強い想いがある。P&Gで4年のキャリアを重ねたのち、自ら職に就かない“何者でもない自分時間”を選択し、半年を経て、現在はイキゴトで広報・人事に携わっている。自らが人や自然とつながることにより見えてきた五味氏の生き方に迫る。

人との出会いは新しい人生の可能性

  
学生時代から五味氏の人のつながりを大切にして働きたいという想いは芽生えていた。

「“人とのつながりによって、人の可能性が開かれるキャリアを歩みたい”と考える体験を重ねてきました。高校時代の同級生や大学の同期は、医師や弁護士もしくは研究の道に進む人が多く、自発的に自ら人との接点やつながりを生み出そうとした大学3年生まで、社会人や新しい価値観を持つ人との接点がありませんでした。自発的に新しい人や場との出会いを意識した、大学3年生以降は、“人の可能性は人とのつながりによって無限大になる”と気がつくことができました。

また、中高時代から、人の幸福や心・感情に興味があり、大学時代は脳研究者を目指し、生命科学の分野で、命の神秘とそれをどう人の役に立てていくのかについて研究を進めていました。しかし、私が最もワクワクするのは、研究で神秘を探求することにとどまらず、もっとダイレクトにチームや仲間と関わり、人がイキイキと生きる人生の可能性を開いていくことだと気がついたのです。

これらの原体験を踏まえて気がついたことは、“イキイキできる仲間と、人をイキイキ輝かせてゆきたい。人の成長や生きがい、心身の健康など、新たな豊かさを追求する仕事がしたい”ということでした。」

五味氏は、自分の仕事に対する想いを形にできる、P&Gに出会った。

「インターンシップで参加した、P&Gはとにかく人を大切にし、人の成長、消費者の視点を考えている会社でした。同時に、グローバルかつ多様性を尊重する文化、1年目からリーダーシップを発揮しいろんな人とつながっていける環境に魅了され、P&Gへの入社を決意しました。」

人のつながりの大切さを再確認したファーストキャリア

P&Gに新卒入社した五味氏は心から「ありがたい」と思えるキャリアを送った。

「P&Gは就活生の私が期待していた通りの素晴らしい環境を用意してくれました。人の成長と消費者の声を大切にする会社で、心から尊敬する上司やチームにも恵まれ、就活生時代に自分が思い描いていた働き方と一致していました。常に消費者基準で、消費者の心や行動を考えること学ばせていただきましたし、社内では一人一人の成長のための文化も制度も整っていました。1年目からブランドのマーケティングや経営を任せていただき、大変な時期ももちろんありましたが、会社には本当に感謝でいっぱいです。」

入社当初も、五味氏には人に対する強い想いがあった。

「入社当初は、最終的には人の人生を輝かせる人材育成やヘルスケア方向で活躍したいと考えていました。P&Gでは、そのために必要なビジネスマンスキルをはじめとして、リーダーシップやグローバルに多様な人と働く力、人の心を動かすブランドを作るノウハウ、マーケティング力を実際のビジネスを通して学ぶことができました。私が担当したブランドであるパンパースでは、手がけた仕事がスパイクススアジアというアジアの広告賞も受賞することもでき、社内外で仕事に対する成果を実感しながら働くことができ、本当に充実した毎日でした。」

2年のキャリアを重ねた後、五味氏は、シンガポールで働くチャンスを得た。

「自分でシンガポールに行きたいですと意思表示したら、マーケティング部門のリーダーが推薦して下さり、幸運にも、シンガポールで最も担当したかったブランドで働くチャンスを得ました。さらにいろんな人とつながり、いろんな人と働く機会となりました。

シンガポールで働くこと自体、発見の連続で刺激的でした。シンガポールにはとにかく多様な人種が共存しており、ひとつの枠にはまることなく、それぞれが自由に発想し、自分らしく生きていました。同時に、私はそれぞれの人がイキイキと自分らしく生きる環境に喜びを感じるのだと再確認できました。これまでは、自分らしくいるためにはどうすればいいのか探求していましたが、自分ひとりについて考えるのではなく、まわりとの“つながり”に目をむけながら、ありのままの自分でいられる“つながり”をつくることが、自分らしく生きる近道だと考えられるようになりました。多くのつながりをつくる中で、私はイキイキと頑張れるのだと思いました。」

シンガポールで働き初めて2年。五味氏は、P&Gを退職するという決断をした。

在るがままの自分に向き合った“何者でもない自分時間”

無我夢中に働いていたP&Gを五味氏は退職した。どんな背景があったのだろうか。

「イキイキと生きるということについて、人と自然と世界の深い本質について、そして、自分の命を何のために使うべきなのかについて考える時間がゆっくりほしかったんです。さらに自分が自分らしく輝ける場があると信じ、探求したいと思いました。スティーブジョブズが言う、『点と点が後から見たら繋がっている』という言葉のように、直感に従って無の自分でいろんな世界に飛び込むことで見えてくる新しい世界を探しに行きました。この時間を今振り返って、“何者でもない自分時間”と呼んでいます。

具体的に何をするか決めないままP&Gを退職しました。この決断した時はもちろん不安もありましたし、次が決まるまで辞めない方がいいと、会社からも両親からも心配されて止められました。しかし、本当の自分として命を生きられないのは死んでいることと同じなのではないか、と感じていましたし、 『手放せば、入る』『じぶんの心、流れに従えば大丈夫』そんな確信もどこかにありました。肩書きも所属も何もない本当にまっさらな自分になった時に、本当に自分とは何なのだろうと向き合ったり、いろんな孤独と不安と葛藤したり、受け止めたり、自分のこれまでの人生を振り返ったり、世界の見え方がまったく変わる、まるで生まれ変わった感覚を得た、豊かな時間でした。

“何者でもない自分時間”はいろんな人と会うため飛び回ったり、日本各地で自然とつながったり、歴史、宇宙、目に見えないものについて学んだり、これからの働き方・生き方について考えたり、旅行をしたり自分の感性を解き放つ日々を送りました。そうして、多くの人や自然との「つながり」のなかで生かされていることに改め気づかされ、いのちへの感謝のような感情が溢れてきて、当初の不安はいつのまにかなくなってしまいました。そのため、焦ることなくご縁と流れに身を任せていました。」

五味氏は、自分のスタンスを再確認する大切な時間を過ごした。

つながりをつくる天職、イキゴトとの出会い

半年間の“何者でもない自分時間”を終え五味氏は新たなキャリアをスタートする。どんなキッカケで五味氏は新たな道を動き出したのだろうか。

「“何者でもない自分時間”を過ごす中で、現在私が働くイキゴトのメンバー達と出会いました。メンバーと話を進めるうちに、自分が今まで考え抜いてきたビジョンややりたいことと完全にマッチしており、探し求めていた、自分の命を燃やし、自分らしく気持ち良く働ける居場所に巡りあったことに気がつきました。“何者でもない自分時間”を終えて、現世に戻るためのリハビリを1ヶ月ほどした後、セカンドキャリアをイキゴトで歩み始めると決めました。」

現在、五味氏はイキゴトで人事広報マネージャーとして働いている。

「イキゴトは、創業5年強のベンチャーです。「食」「ヘルスケア」「地方活性化」領域を軸にしたブランドプロデュース事業を主力事業としています。日本の大企業から、創業 150年超えの地方の老舗企業まで、日本各地の様々な企業とコラボしながら、未来の暮らし・働き方を考えた、ブランディングプロジェクトを行っています。イキゴトのやりたいことは、デザインの力で人・モノ・自然の本来の価値を引き出して伝え、事業を通して「つながり」をつくることで、世界をイキイキと輝かせることです。私自身、人事広報マネージャーとして、社内の組織の創造力を引き出し、コンテンツを作り社外に伝えていくことや、一緒に働く仲間を増やすことなど、社内外のつながりをつくる機会を創出し、イキゴトの成長に貢献しようとしています。

現在は、自分の人生のライフで為すべきことと仕事が完全にマッチしているので、仕事と生きるが一緒になり働いています。志を同じくする仲間と共に、毎日『生きている』という実感があり、平日・休日関係なくワクワクの連続です。

現在、私が目指している世界は漫画ONE PIECEのような世界です。ONE PIECEの世界では、人それぞれの個性や価値観を認め合い、各自の夢を大切にしています。それでいて、皆が一緒にいることを通して、各自が自分らしく成長してゆき、同時に、”ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)” にも近づいていきます。 私も、ONE PIECEのように、ひととひとがつながりあいイキイキと輝く未来を目指して、ひとびとがつながる場を創っていきたいです。

今、振り返ってみるとP&G時代も、“何者でもない自分時間”の経験も全て現在の仕事に生かされています。P&Gで得た、ビジネスマンスキルをはじめとして、リーダーシップやグローバルに多様な人と働く力、人の心を動かすブランドを作るノウハウ、マーケティング力は、イキゴトで様々な「つながり」をつくっていく上で生かされています。

“何者でもない自分時間”には、直感とご縁のままに、日本各地の自然を訪れ、本当にたくさんの方と出会ってきました。イキゴトで取り組んでいる食やヘルスケア、地域活性化の方々とのつながりももちろんあり、現在一緒にお仕事させていただいている方々もいます。今の仕事に、これまでの出会いが全てつながっているんです。自分の価値観が固まったのもこの時期でした。進んでいた時は、何も見えませんでしたが、今振り返ってみると本当に大切な時間でした。」

脱藩者へのメッセージ

最後に、五味氏が悩める脱藩者にメッセージを送ってくれた。

「自分の心の声に正直に進んでいれば大丈夫ですよとお伝えしたいです。不安はあるかもしれませんが、直感に従っていくと、後からみたら、すべて完璧なタイミングで完璧なことが起こっていて、全部つながっているんです。同時に、人への感謝、人や自然や周りのものへの感謝をすごく意識的にするようになると、自分が愛に満たされていること、自分は一人じゃないということ、より大きな力に守られていることに気がつき、現在持っている不安なんて消えてしまうと思います。見えないものに目をむけ、人・モノ・自然、多くのものとのつながりに気づけた時、心が豊かになり、本来の自分として生きるためのたくさんのヒントに気づき、イキイキと生きられるようになります。自分の心を解放して、自分に正直に進んでみてください。」

キャリア成長をしたい。そんな前のめりの姿勢ももちろん大切である。しかし、ふと立ち止まり、後ろを振り返り、本当の自分と向き合うことも自分らしくイキイキと生きるための近道になるのかもしれない。

(取材・文/田﨑莉奈) 

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